A-Pedal 2
A-Pedal 2
これはレコルトモンツァ前期型のパーツリストから抜粋したイラストです。
どういうわけか後期型レコルトモンツァのパーツリストはどこを探しても見つかりません。前期型のものはGreg Schmidtのショップで復刻していたものがあり、最近有志により英訳されたりもしています。
話は遡りますが、レコルトモンツァの前のモデル（併売もされた）である750GTは600のシーソー型ペダルをそのまま使っていました。が、踏みおろすタイプのノーマルペダルはレースなどではいかにも使いにくい、ということで、レコルトモンツァではノーマルペダルの手前にオルガンタイプの補助ペダルを取り付け、コロで押すレイアウトとなりました。上のイラストがその補助ペダルです。
さて、右上にもうひとつペダルの絵があります。リストによれば
Complessivo pedale acceleratore a ciabatta (a richesta)
レース用スリッパ型アクセルペダル（オプション）といった意味でしょうか。
レコルトモンツァ後期型ではこのスリッパ型ペダルが標準装備となりました。これに伴いアクセルケーブルの取り回しも変更になり、ペダルサイドから直接引くタイプとなっています。まるでゴーカートですが、このレイアウトはその後もアバルト・レーシングカーの定番となります。
そんなわけで、このレース用ペダルのストッパーブラケットがセンタートンネルに作り付けになり、ノーマルペダルは取り付けられなくなったわけです。まあ、無理やり取り付けてありましたが。
ペダルに手を入れるからには、ぜひともこの形式を再現したいと考えています。
※註：えらそうに断定して書いてますが、実際のところは推測も多いので、資料的価値は薄いと書き添えておきます。お読みの方で間違いを発見された場合は、こっそりメールなどでお知らせいただければ幸いです。