11th
11th
ドアは両方とも半ドアのまま閉まりません。ラッチも左側が戻り不良です。
泥だるまになったドアラッチを洗油とパーツクリーンで洗うと、きれいにクローム鍍金されたドアラッチが現れました。そして・・・
おや？こんなところにキズが・・・と思ったら「１１」の刻印でした。この車から初めて出てきた固体識別番号です。
このレコルトモンツァ後期型はアバルトがザガートと袂を分かって、独自のデザインを入れ始めた時期に作られたため、ザガートボディのデザインを残しつつ、アバルトのコルッチ技師によって実用的なデザイン改修が行われています。同時に製作も最初の数台を除いてコルナという近場のカロッツェリアとなりました。
おそらくこの車はコルナ製の１１台目、もしくは通算１１台目と思われますが、なにぶん車両本体から出てきた刻印ではありませんので、マッチングのため今後も他の場所を調査する必要があります。
ちなみに後期型の総生産台数は約120台、という文章を見たことがありますが、ウラは取れていません。
ともかくラッチＯＨとストライカーの調整で、ドアは両方ともがっちり閉まるようになりました。